一昨日、早めに吉原へと向かった。
私の足音でクロノラ子とチィチィが走って来た。私は注意深く車の下などを確認すると、あの子が姿を
見せている。ご飯の用意をするとあの子も走って来た。
「にゃーー」
初めて聞くあの子の声。今まで鳴いて私の元へ来た事が無かったのでビックリした。
かわいい声。オスだと思うが私が初めて吉原に来た頃に働いていた店で仔猫のときに私がご飯をあげてい
た五匹兄妹の生き残りだった。この子の母猫は、まだ幼い仔猫たちを残し事故で天使になった。夜中に轢
かれたらしく遺体は何処かに捨てられた・・・と聞いた。また、隣りの店のママさんが猫大嫌いで、私
が仔猫たちにご飯を上げているのを見てしょっちゅう怒っていた。そのうちのある日、この仔猫たちは不
明になってしまった・・・・。探して聞きまわったのだけど、仔猫たちの姿は消えていた。
そして今年になって今の店に移ったときに、見覚えのある子がクロノラたちと共に現れた。
もしかして・・・あの時の仔猫ではないか？特徴のある模様をしていたので、私はすぐに分かった。
五匹のうち、この子だけが再び私の前に姿を現した。他の子は・・・まったく姿が見えない・・・・
一時期に毒えさ事件があったので、もしかしたらその時に・・・・天使になってしまったのかもしれな
い。。。。
この子と再会できたときに、嬉しくて涙が出たのを覚えている。子猫のうちに保護できなかった自分の
考えの甘さが、この子たちを余計に苦しめ追い詰めてしまったのかと思うと、また涙が出てしまった・・
１匹だけでもこうして再会できたことで、私が逆に救われたのかもしれない。。。。
私の事を覚えているのか分からないけれど、初めて声を聞かせてくれたこの子に他の兄妹たちに与えて
あげられなかった愛をたっくさんあげたいと思ってる。
画像は、保護に失敗したノラ子です。
