ノラ達の最期の言葉

2006年から沖縄で野良猫のTNR活動を行っております。

☆複雑☆

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新しい職場の隣の民家には、小学生の低学年の子供たちが住んでいる。

吉原といっても、普通の民家もあり、子供たちがあたり前に暮らす不思議な街だ。

今日も午後になると、自転車で子供たちが遊びに出る。そのうちの一人の男の子が私に話しかけた。

「なんで猫に餌やるの?」

ちょうど「チィチィ」とその息子「シロチビ」が来ていて、私は目立たないようにドライフードを

あげていた。人通りも無かったので気を抜いてしまっていた。  思わぬ質問に私は

「猫、嫌い?」

と聞き返した。子供は

「猫はあっちこっちにウンコして臭いから嫌い!」

と言った。私はこう言った。

「何処にウンコしてるの?ねーさんが片付けるから教えて」

子供は返事をせずに自転車に乗り行ってしまった。

子供でさえ、「ノラは臭い」と言いすっかり害獣扱いになっている。新しい職場の向かいには以前から

ノラたちに餌付けをしているママさんが住んでいる。ママさんの餌のあげ方にも問題があった。

人目につくと、どうしても「あの人が餌をあげているから・・・」と敵視されてしまう。ただ、この

ママさんは、元アシバー(ヤクザ)の奥さんだったということで、気性も激しく周囲の人間もあまり

意見しない。だから我慢している面はあったんだろう。新しい職場に移って、その付近のことがよく

分かってきた。私が出来ることは、フンの掃除と不妊・去勢手術だけ。

ママさんは心根は悪くない。元アシバーの奥さんだからと・・・敬遠する人がいるけど、話もして接して

いるうちに分かった。ひどくお人よしで他人におせっかいなくらい優しい人間。


人は見た目とか噂とかで判断されやすいけど、実際に付き合ってゆけば分かる。

職場の隣の民家の奥さんも、ママさんが猫に餌やりをしていてもあまり文句を言わない。逆にいつも

お喋りしているほど仲が良い。今回のことは、子供が感じている猫に対しての意見だと思った。

この子供に嫌な思いをさせたくは無い。だから、フンの掃除は徹底的にしようと思った。

二箇所の「地域猫」は厳しいものがあるけど、吉原のノラたちの不妊・去勢手術を急がなくてはならない

と肝に銘じた。

今月は他の方からのノラ子預かりで吉原のノラたちは手術が出来なかった。来月に入ったらすぐ

「チィチィ」の保護を決めている。「みゅう」の残した仔猫2匹を里親さんに出して、ぴーちゃんを

保護したけど、成猫は「みゅう」以来不妊・去勢手術を出来ていない・・・。ことを急がないと、また

苦情や毒など、悪いことが起きてしまう。

なんとか、来月に入ったら手術できるように私も頑張って働こう。


画像は、「チィチィ」とその息子「シロチビ」

ちょうどフードを食べていたときに子供に見られていた。

次の猫は事故で天使になった「シーマ」の娘「みー」。向かいのママさんがとても可愛がっている。