夕方、一昨日に保護し不妊手術を行った近所のノラ子「シロ子」を迎えに行った。
仔猫を四匹宿していたという話だった。ただ、まだ形になってはおらず、妊娠したばかりという話だっ
た。
けど・・・胸がキリキリと傷む。形になっていなかったとしても、新しい「命」四匹を私のエゴで堕胎
させたのは事実。妊娠しているようには思わなかったけど、やっぱり胸が傷む・・・・
いつまでこんな事を続けて行くのかな・・・・ふと思った。今の世の中では繁殖したらすぐ毒だの虐待
だの保健所だの・・・けっして猫たちにとって穏やかに過ごせる社会じゃない・・・言い訳になってしま
うかもしれないけど、なんでこんな世の中なのか悔しく思った。
シロ子は捕獲器から放すといちど立ち止まり私をじっと見つめた。そしてすぐそばの林へと消えた。
あの時なぜ振り返ったのか・・・私に何を言いたかったのか・・・・考えたい。あの子の人生を変えた
私は、これからもずっとあの子の「親」である。たとえノラと言われても手術をしている以上は私が
管理したい。
どうか・・・人間を嫌いにならないで。
エゴと傲慢の人間社会だけど・・・・私もそうかもしれないけど・・・あなたのことは私がちゃんと
見てるから。守るから、嫌いにならないでね・・・
シロ子、大好きだよ。