ノラ達の最期の言葉

2006年から沖縄で野良猫のTNR活動を行っております。

☆吉原ノラ子の引き取り☆

昨日、保護した吉原ノラ子の引き取りだった。

夕方、仕事を終えて病院での引き取り。幸いにして、このメスノラ子は、妊娠していなかった。

また新しく芽生えた「命」を摘み取ることがなかったので、良かった。。。。。

このノラ子を増やしてた店のママさんに言った。

「毎週、手術の予約は入れておきますから、メス猫だけでも馴らして手術できませんか?」

ママさんは、

「そうだね・・・これ以上増やしたらたいへんだよね・・・」

と言ったので、私は

「出来るだけ協力しますから。金曜に連絡ください」

と、言い、ついでに気になっていたことを話した。

「今日は旦那さんはいないんですか?」

以前にこの店に不妊・去勢手術の必要性を話に行ったとき、少しケンカ越しになってしまったのが

旦那さんだった。この旦那さんは、ママさんと私に猫を全部「処分しろ」と怒鳴った。ガス室での

苦しみも話をしたけど全く聞く耳もたず、「連れて行け」と私に言った人だった。

「今は寝てますよ。・・・こないだ、あんな事言っていたけど、ホントは可愛いんですよ。」

とママさんは言った。

確かに・・・本気で処分を考えているなら、すぐにでも役所を呼ぶだろうし、北部などに捨てに行くか

毒などで殺してしまうだろう・・・。けど、そんな気はないから、まだ猫たちは健在なんだろう。

私はこういった人たちを何名か見てきているので、改めて不妊・去勢手術の必要性・この吉原という街

の地域性の悪さを話し、ママさんと次の約束をした。来週末、またこの店のノラたちの保護を行う。


好き・かわいそうだけで、こんなに増えてしまった吉原の野良猫たち。何度も毒殺という非人道的な

行為で天使になっていたノラ子たちの子孫・・・・。一匹のペットという存在の猫からまたたくまに

増えてしまった猫たち・・・・。この子たちに何の罪があるんだろうか?

いつも思う。動物たちに一切の罪は無いということ。。。。人間のエゴで増やされ消され、愛も知らずに

天使になってしまったノラ子もいる・・・。これは正しいことなのか?

私は、「間違い」だと思う・・・。確かに不妊・去勢もエゴかもしれない。お腹に芽生えた「命」を

摘むときに・・・そう感じてしまう。けど・・・増やされた猫たちの末路は、決して幸せに生きたとは

思えないノラたちが多い。だから私は、たとえエゴとか自己満足とか言われようが、この活動はやめな

い。。。人々の意識が少しでも変わるよう、私は努力したい。