ノラ達の最期の言葉

2006年から沖縄で野良猫のTNR活動を行っております。

☆始動☆

私が「地域猫」を始めることが出来たきっかけに、ある団体さんのサポートがあった。この島で唯一

大きな動物愛護団体『ケルビム』さんのサポート。知っている方も多いかもしれない。代表の方から

アドバイスや役所との仲介に入っていただいたりと・・・とても力になってくれた存在。そしてケルビム

さんから紹介された、同じく地域猫の活動をしている五名の方にも知恵や勇気を頂いて、現在に至る。

今回のノラ子毒餌事件にも、ケルビムさんが協力してくれる。私一人の力では及ばないほどの頭数の

多さ。来週の木曜から保護と不妊・去勢手術をケルビムさんと連携して行うことになった。


この街にはたくさんのノラ猫がいる。石で叩き殺す人もいれば、猫に癒され餌をあげる人もいる。犬もた

くさんいる。そのほとんどは放し飼いで不妊・去勢手術をしていない・・・・・。今日も役所の方が

来て、昨日の話の続きで、毒殺された3匹のノラたちの性別や倒れていた場所と遺体の確認だったけど、

私は言った。

「もっと行政のほうで、放し飼いのペットたちの室内飼いや不妊・去勢手術の指導をできませんか?

行政からの指導なら改善されてノラたちも減りますよ」

役所の答えは

「我々が一番呼ばれる仕事は野良犬・野良猫の苦情なんですよ。」

だから・・・何?そこを改善してゆけば処分率ワースト2位のこの島に生まれてくる哀れなノラたちが

減るんだよ?心の中で私は叫んだ。行政とは、住みよい街、平和な街を作ってゆくのが行政でしょう?

管理センターでの処分が追いつかないくらいの処分頭数が多いこの島のノラたちを作るのは、もちろん

人間の飼い方のモラルがないから・・・ただ処分、処分だけで同じことの繰り返し・・・・だったら

「減らす」じゃなくて「産ませない」努力をしてくださいよ。

「とにかく、毒餌は犯罪ですから。」

私は強い口調で言った。


理不尽に殺されたあの子たちのためにも、私は真実を知りたい。正直言えば、犯人を捕まえたい。

けど、警察は「野良猫」という存在では動かない。たとえ毒で殺されようが、たいした事件と感じて

いないんだろう・・・・。その証拠にあれから一度も警察からの連絡も聴取もない。

頼りになるのはケルビムさんや地域猫活動をしている方々からのアドバイスだけ。そして私自身の行動

力。皆さんに支えられ今まで頑張ってこれた私。そして今回も支えてくれる「仲間」がいる。行動は

ほとんど一人で行うけど、餌付けをしているおばちゃん達にも呼びかけてフンの掃除などを積極的

にして欲しいとお願いするつもりだ。おばちゃん達がどこまで本気でノラ達のことを考え思っているかは

個人個人で違うと思うけど、必ず現れてくる・・・と信じて行動したい。ポジティブに。ネガな思いは

ネガを呼ぶから、私自身が前向きでなくては意味が無い。

これから大変だけど・・・・・精一杯やります。

3匹の奪われた「命」への償いを込めて・・・・・