ノラ達の最期の言葉

2006年から沖縄で野良猫のTNR活動を行っております。

★・・・・突然の別れ・・・・★

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昨日はリンパ線が腫れたのと、熱のために仕事を休んでいた。突然の訃報は、今朝、隣の店の女の子

から聞いた。

今回、去勢手術の予定をしていた職場のノラ子が、昨日の昼過ぎに車に轢かれて逝ってしまったと。

膝の上にも乗ってくるくらい、人馴れした可愛いオスノラだった。名前は「チビ」

毎日のようにこの歓楽街を回る泥棒と噂されている男性が轢いたと聞いた。この男性は、この島の歓楽街

では意外と有名な泥棒らしく、別の歓楽街で一度捕まっていると聞いた。こんな人間にあの子は轢き殺さ

れてしまった・・・・ たまたま目の前で遭遇した近くの店の女性が、ぐったりしているこの子を道路か

ら移動させ、すぐ隣の駐車場に紙袋に入れてそのままにしておいた。なぜこの時すぐに私に連絡をくれな

かったのか・・・悔しく思った・・。昨夜は雨で、チビ亡骸は冷たい冬の雨に打たれていた。今朝、私が

チビの訃報を聞きその場に行くと、紙袋が雨で破け、雨水をたくさん吸ってしまったチビの亡骸は抱き上

げたときに重くなっていた。タオルで包み、ビニールに入れ、自分の店に持ち帰りダンボールに入れ

た・・・・。身体に損傷は無く、頭だけが血にまみれていた。かっと開いた目を閉じようと、何度かやっ

てみたけど瞼は下りなかった。

チビの兄妹たちがご飯を食べに来たので、一匹ずつ頭を撫でて「車には気をつけるんだよ」・・・と

撫でながら言葉をかけた。私は泣いていた。

いつも可愛がっていた方に知らせに行ったけど、誰一人亡骸を見に来る人も居ない・・・所詮、そんな

程度の愛情だったのか・・・とさらに落胆した。

チビは、以前にもブログに書いた、事故で天使になったアメショーのシーマの子供だった。今頃天国の花

畑で、母親シーマと駆け回っているんだろう。母との再会に、チビも嬉しいかもしれない・・・。

事故は宿命だと思っている。寿命だと・・・。ある言葉を聞いたことがある。

『可愛がっていた動物が逝ってしまったとき、この動物は可愛がってくれた人間が天国へ行く準備が

出来るまで、たくさんの可愛がってくれる場所へと行く』と。

私自身が天使になれる日まで、あの子たちのたましいは、再び可愛がって、愛してくれる別の人の元へと

吸い寄せられると・・・。そして、私が逝くときに待っていてくれると。何だか救われる言葉・・・・。

もう、膝の上に乗ることもない。「にゃぉ」と鳴いてご飯をねだりに来ることもない・・・。存在が消え

た。けど、私のたましいはチビからの愛をたくさん知っている。チビに貰った「無償の愛」をたましいに

刻み込んでいるから・・・・また逢えたらきっと分かる。そうやって何匹も送ってきた私。

泣いちゃうけど、ちゃんと送ってあげるから。

今までありがとう。大好きだった。どうか次に生まれて来るときは、もっと愛を貰えて与えられるような

生き方をしてほしい。

今からチビを埋葬してきます。