ノラ達の最期の言葉

2006年から沖縄で野良猫のTNR活動を行っております。

†野良子四匹目の不妊手術†

捕獲まで四ヶ月。

一番初めに苦情が出た野良子を昨日捕獲できた。いつも通り家に帰り、野良たちが集まってきた。

その中に三毛のガリガリに痩せた子もいた。私はふいに捕獲機に「ぐるくん」という魚を置いた。

どの子が入るか分からないが、何度も失敗している上、近所のあちこちに仕掛けられた役所の捕獲

機を見ている野良たちが、まさか入るわけ無いだろう・・・と軽い気持ちで玄関に置いた。

うちの猫たちの食事の準備をしていると、「ガシャン」と捕獲機の扉が落ちた音がした。

びっくりしてみてみると、何と一番保護したかった三毛が入っていた。私は一瞬胸が苦しくなった。

そして次の瞬間、「神様、ありがとう」と呟いた。

暴れる三毛を見るのも心苦しいが、すぐ友人が駆けつけ近くの動物病院へ直行。すぐ手術という話だ。

そして、今さっき一晩入院した三毛を迎えてきた。点滴を受け少し元気になっていたようだ。

檻から放すと後ろも見ないで走り去った。夕方にご飯を食べに来るかどうか少し心配だけど・・・・

ちゃんと来てくれる。だってご飯をあげるのは近所では私だけだよ。誰も上げない・・。

それでいいんだ。私が決まった時間にあげ、掃除していればこの小さな命たちは少しでも生き長らえる

事ができるのだから。

守りたい。借金もしたけど、そんな下賎な問題じゃない。命を守るのにお金が無いと守れない世界。

だから私は働く。身を削って働く。心が削られるときもある。そんなときは、野良やうちの猫たちが

優しく癒し、なぐさめてくれる。

私の残りの人生は、猫たちのモノにちがいない。