ノラ達の最期の言葉

2006年から沖縄で野良猫のTNR活動を行っております。

☆子猫物語☆

最近、子猫が屋根の上から落ちてきた!

職場はフウゾク街。此処はノラ達の街でもある。

屋根の上で出産が多いノラ猫。店と店の間の屋根の隙間に子供を産むノラが多い。

私の働く店にも沢山居るが、たまたま子育てを放棄したノラの子供三匹が屋根から落ちていた。

まだ眼も開いてない。

どうしよう・・・。赤ちゃんノラ子は経験が無い・・。

とりあえず家に持ち帰った。しかし、うちの猫たちがヤキモチを妬いて唸る。

しかし、二ヶ月経てば「里親会」に出せることも可能だ。経験が無くても、うちの子たちが唸っても、

私の元に現れたこのノラ子たちを放ってはおけない。

昼は仕事場に持って行き、夜は自宅での生活が始まった。

すぐ動物病院に連れて行った。ノミ駆除・目薬の投与を行い、哺乳瓶からのミルクの飲ませ方・排泄のや

り方を教わり、昨日、三匹とも目を開けた!

神秘だった。閉ざされていたものがひらく。このノラ子たちは何を感じたんだろう。

新しい世界。本来なら母猫の姿を見ておっぱいを貰うのが一番の幸せ。

しかし、哺乳瓶からおっぱいを貰い、上げているのは人間だ。

私を母と思っている。

私はこの初めての体験を幸せだと感じている。一生懸命おっぱいを飲み、私の身体から離れない。

その姿は形は違えど、人間の赤ちゃんと同じではないか・・。

この子達はいずれ信頼の出来る飼い主を探し譲渡する予定だ。それまで、人間を好きになってほしい。

人間とは温かい、優しい生物だと教えたい。そう感じてくれたら、きっと素晴らしい飼い主に出会えると

信じてる。

ポジティブに考えよう。

世の中、あなた達を愛してやまない人間もいるんだよ。

みんながみなそうじゃない。

あなた達を幸せにしてくれる人間が必ずいる。だから私はその架け橋を作りたい。

生きて。ね。