ノラ達の最期の言葉

2006年から沖縄で野良猫のTNR活動を行っております。

☆ちょっと嬉しい話☆

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ついさっき、以前ノラたちのフン害で揉めた向かいの奥さんが私の部屋にきた。

この奥さんとは二度の話し合いもして、私がノラたちのトイレを設置して掃除をマメにすることで、理解

してくれた。あれから奥さんは手作りのケーキを持ってきてくれたり、ネットで「地域猫」や沖縄のノラ

達の現状を調べてくれたりして、徐々に和解していった。

彼女は私にこう言った。

「ホントにひどい現状だね・・・。モラルも何もない・・恥ずかしくなる」

どれだけいい加減な飼い主が多いか分かったらしい。それからだんだんと距離が近づいていった。

「一ヶ月ほどアメリカに帰るので、庭の植木に水をあげて欲しい」

と言われた。週末は弟さんが来るらしい。平日だけ私に水をかけて欲しいとのお願いだった。

ビックリした私は思わず言葉が出なかったけど、他人の敷地に入って良いものか・・・と一瞬ためらっ

た。

「裏の門は鍵が無いから、そこから入って良いから。」

奥さんは戸惑う私の気持ちを読んだのか、優しく言った。

「分かりました。」

私は快く引き受けた。

今月末からの約束で、私は彼女が丹精込めて育てた植木たちの世話をする。以前までこの植木にノラ子

たちがフンをしてしまっていた。それが苦情の発端だった。

もう1年近く前の話だけど、あれから沢山、辛い出来事が続いた。けど今こうして和解できて話が出来る

ことは、人間は互いを分かりあおうと努力するだけで、乗り越えることが出来ること・・・。

この経験は私の財産になる。

地域猫」という理解され難い行為を始めて、相手の方の身になって考えることが出来た、貴重な経験。

これからもこの経験を生かして、少しずつ「地域猫」という存在を世間に広めて行けたら嬉しい・・。


画像は、去勢手術済みの「シロ」。

次は「みんみ」不妊手術をしたら膝に乗るほどの甘えん坊になった 笑