ノラ達の最期の言葉

2006年から沖縄で野良猫のTNR活動を行っております。

☆考え方は人それぞれ・・・☆

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動物愛護のボランティアをしていると、たまに意見のすれ違いがある。

それは個人個人の考え方の違いでもあり、それが正しいか・・というのは私には判断できない。

自分のしていることを仲間の方から意見されるのもしょっちゅうだった。始めの頃は段取りも要領も

悪く、知らないことだらけで戸惑い投げ出したくなる時期もあった。

けど、活動仲間の方が存在してくれたからこそ、今の私があることは間違いない。これだけ信念を持って

行動するのは生まれて初めてだろうし、活動を続けてゆくうちに、自分という人間も少しずつ分かって

きた。けっこう打たれ強く根性もある人間なんだな・・・・と感じた。

苦情の出たお宅に行くときは、なぜこんなに猫ばかりが嫌われるの?!と、自分に都合よく考えて相手の

気持ちも知ろうとしない子供みたいな面もあった。今思うのは、本当に悪いのは「増やす」人間。ノラ

たちはノラになりたくてなっているわけではないと思う。寒い冬、誰が寒風の中外にいたいだろうか?

これは人も動物も生き物は全て一緒だと思う。飢えがどれだけ苦しいか・・突然捨てられたらどんなに

哀しいか・・・・同じように感じるはずだから・・・。

この「増やす」人間の意識が変わらない限り、「野良猫」と呼ばれる猫たちは減るわけが無い。

不妊・去勢手術は残酷、センターに出すよりは捨てたほうがいい・・・・いろんな考えがあるけれど、

結局苦しむのは「猫」だから・・・・。相手の身になって考えなさい・・・と学校では先生が言うだろう

けど、動物の身になって考えなさい・・とは言わないだろう。教育にももっともっと「命の重さ」につい

て話し合う時間を作って欲しい。今の子供たちが大人になったとき、捨て猫や捨て犬を拾ったら思い出す

くらいの、「命の教育」をして欲しいと切に願う。


ノラたちを嫌う人にはそれぞれ理由がある。自分が丹精込めて育てた草木などにフンや尿をされたりした

ら、誰だって腹が立つだろう。そこで対策をする人と、ただ苦情だけで処分を頼む人と、二通りに別れ

る。前者はだいたいが直接の話し合いで収まることが多い。自分の経験でも何度かしているので分かる。

問題は後者で、話し合いも出来ないくらいの人も多い。そんな時はケンカになったら終わりなので、罵声

を浴びせられても少しでも理解してもらえるように努力しなくてはならない。精神的にかなりキツイもの

があるけれど、猫たちを守るにはどうしても和解が必要だから耐えるしかない・・・・・。

活動仲間はそれぞれの試練・苦難を乗り越えてきている。私もスタートしたばかりだけど、みんなの

サポートを受けながら真摯に「地域猫」という活動をこれからも頑張りたい。

「守る」ことが「生きる」ことに繋がるのだから・・・・・・・


画像は今から不妊・去勢手術を急ぐ吉原のノラ子たちです。