ノラ達の最期の言葉

2006年から沖縄で野良猫のTNR活動を行っております。

☆同志の集まり☆

先週末に、この島で個人で「地域猫」活動をしている方々との集まりがあった。

と言っても、いつものメンバーの方々だったが、熱の入った話し合いに私は圧倒されていた。

一番の課題は、一人、心臓に欠陥があり入退院の繰り返しになりそうなことだった。

この方は男性だが、自宅でも多頭いて、他に公園のホームレス猫の面倒も見ている。

この方は、自分が長くない・・・・と言っていた。かなり心臓も悪いらしい・・・。問題は残された

猫たちだ。この方は、自宅で飼っている数匹の猫(ほとんど捨て猫)と共に逝きたいと言う。

なぜなら、誰も後を見れるほど余裕が無いことを知っているからである。

救う会の方も400あまりの犬・猫をたった4、5人で世話している状況だ。ボランティアの人も全く

続かない状態に、新たに多数の猫たちの引き取りは難しいだろう・・・・と言うことで、

安楽死」をさせて同じ墓に入れたい・・・・・と言っていた。私は胸が傷んだ。この現実は

いずれ私にも係わってくることだと思うから。私もたった一人で総勢20匹あまりの猫たちを世話してい

る。私が入院したりすれば誰が面倒を見るんだろう・・・・。この方の考えは私の中にあった不安

を初めて表に出されたようだった。他の方々も考えはそれぞれだが、長い目で見ると現実はまだまだ

厳しい。

いっそ、実家の在るの山形にみんな連れて行けたら・・・・・と思った。けどそれは無理があるだろう。

この島、この地域で野良猫たちが「共生」できるようになるのはいつになるんだろう。

この国じたいのあり方が変わらないと、いつまでも何も変わらない。

安楽死」は、確かに苦しまず眠るように天使に戻る。病弱な猫なら仕方ないと思うけど、健康な

猫まで「安楽死」とは哀しい現実。  でも、ガス室で苦しみながら窒息死するよりは、世話してくれた

人間の温かい腕の中で眠るように逝った方が幸せなんだろうか・・・・・。

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