先週末に、この島で個人で「地域猫」活動をしている方々との集まりがあった。
と言っても、いつものメンバーの方々だったが、熱の入った話し合いに私は圧倒されていた。
一番の課題は、一人、心臓に欠陥があり入退院の繰り返しになりそうなことだった。
この方は男性だが、自宅でも多頭いて、他に公園のホームレス猫の面倒も見ている。
この方は、自分が長くない・・・・と言っていた。かなり心臓も悪いらしい・・・。問題は残された
猫たちだ。この方は、自宅で飼っている数匹の猫(ほとんど捨て猫)と共に逝きたいと言う。
なぜなら、誰も後を見れるほど余裕が無いことを知っているからである。
救う会の方も400あまりの犬・猫をたった4、5人で世話している状況だ。ボランティアの人も全く
続かない状態に、新たに多数の猫たちの引き取りは難しいだろう・・・・と言うことで、
「安楽死」をさせて同じ墓に入れたい・・・・・と言っていた。私は胸が傷んだ。この現実は
いずれ私にも係わってくることだと思うから。私もたった一人で総勢20匹あまりの猫たちを世話してい
る。私が入院したりすれば誰が面倒を見るんだろう・・・・。この方の考えは私の中にあった不安
を初めて表に出されたようだった。他の方々も考えはそれぞれだが、長い目で見ると現実はまだまだ
厳しい。
いっそ、実家の在るの山形にみんな連れて行けたら・・・・・と思った。けどそれは無理があるだろう。
この島、この地域で野良猫たちが「共生」できるようになるのはいつになるんだろう。
この国じたいのあり方が変わらないと、いつまでも何も変わらない。
「安楽死」は、確かに苦しまず眠るように天使に戻る。病弱な猫なら仕方ないと思うけど、健康な
猫まで「安楽死」とは哀しい現実。 でも、ガス室で苦しみながら窒息死するよりは、世話してくれた
人間の温かい腕の中で眠るように逝った方が幸せなんだろうか・・・・・。
この記事を見ていただいた方は、どう感じますか?