近所の小学生は数人いるが、その中でも三人の女の子たちが、とくに猫たちを可愛がっている。
黒丸を保護したアパートに住む一人の小学三年生の女の子が、いつも私を見掛けるたび黒丸に合わせてとせがむので、昨日も黒丸を合わせた。
「ねぇ、この子いくらで売れるの?」
小学生の言葉に耳を疑ったが、女の子は私に黒丸の値段を聞いてきた。
「命に値段は付けられないよ」
私はそう返すと女の子は
「なんで?初めて聞いた!」
と答える。 私は
「人も動物も同じ命を持ってるんだよ。その命に値段付けたらおかしいでしょ?」
と言った。
「ふ~ん」
女の子は理解出来ないような顔をし、黒丸を撫でる…
ナンだろうな…
悲しくなる。
この子の父親は教員らしい…
余計がっかりしてしまう。。
子供たちにとって、犬や猫はペットショップで売られてる感覚しかないのかな?
だから、こんな事を私に聞いてきたのか…
大人たちよ、もう少し命に対しての教育をしてください…
この子は今日も黒丸に会いにきたけど…黒丸をきっかけに、命に対しての意識が変わってくれたら、それでいいと思った。