ノラ達の最期の言葉

2006年から沖縄で野良猫のTNR活動を行っております。

☆ボスも元気いっぱい!☆

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『ボス』。

推定三歳。私が初めて吉原に来たときに、近くの店でペットとして飼われていた男の子。

ブルーの首輪をしていて、人馴れしていてとてもカワイイ子だった。

もちろん、去勢手術もしないで放し飼い。それが当たり前の、飼い方と思っている方も多い街。


捨てられて首輪も外され、ボロボロになってしまった『ボス』

あの子を今、世話しているのはRさん。彼女はもう七十過ぎのおばぁ。。。。

他にも数頭、世話している。

ボスは先日に去勢手術を行った。怪我をしていた目の上もすっかり治り、最近は私のいるところまで

ご飯を食べに来る。近所で猫を飼っているおばさんがいて、いつもボスの怪我を見て

「かわいそうだね」

と言っていた。猫を飼っていて猫が好きでも、病院に連れてゆこうとは思わない。けど、気に掛けて

くれるだけでも、私にとっては有難いこと。。。。

「この間、病院に連れてゆきましたよ。去勢して怪我も見てもらいました」

私は言った。

「あららー良かったさぁ。」

おばさんの一言・・・

それでもいいの。少しでもあの子を気に掛け、心配してくれただけで、私は頑張ることが出来るから。

このおばさんは、数年前に飼い猫を不妊手術させたのだけど、その頃の手術費用は現代とは違い、とても

高かったらしい。昔はそうとう高かったと思う。だから、してあげたくても高いからしないだけで、

ボスを見かけるたびに、何とかしたいなー・・・とは思っていたかもしれない。私はおばさんに言った。

「今は昔と違って、費用もいくらか落ちてますよ。」

おばさんは、ニッコリ笑って、

「ありがとうね」

と言った。

嬉しい瞬間。。。。

それだけで、私は嬉しい。

また、吉原の駐車場の掃除をしていたとき、以前に野良猫のフンのことで自治会に苦情を言ったおばぁ

が、私の行動をベランダから見ていた。私はただ黙々とフンの清掃をしていたが、おばぁに声を掛けられ

た。

「何してるの?」

と聞くので

「フンの掃除してるんです。」

と笑顔を出して言ってみた。

「マヤーのな?ああ。。ありがとうね。若いのにあんた偉いね。」

と言うので、

「猫だけじゃなく、犬も放し飼いなんで、このあたりにフンしてますよ。私が掃除しますから。」

と言った。おばあは

「ほんとにありがとうねー」

と言った。

あれからたびたびおばぁと逢うけど、ニコニコしながら私を見ている。

少しずつ・・・変わって行けたらいい。私が頑張ることで、少しでもノラ子たちに対しての考えが

変わってくれたら、それでいいと思う。口先だけの啓蒙ではなく、実践することによって理解していた

だく・・・・それが今まで私のしてきたこと。

大きく動かないと大きく変わらないのは分かるけど、一人だから限度がある。だから・・・・

やれることを毎日やるってことぐらいしかない。。。その積み重ねが、今の私に出来たこと。今からも

毎日、やるのみだ!


画像は元気いっぱいの『ボス』。凄い顔だけど、舌を出したときに撮ったのでこんな顔です。。。

後はチィチィとクロノラ子です。