ノラ達の最期の言葉

2006年から沖縄で野良猫のTNR活動を行っております。

☆吉原ノラ子の保護☆

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毒エサで天使になった吉原のノラ子「みゅう」の不妊手術以来、吉原のノラ子の手術は止まっていた。

その間に「みゅう」の産んだ仔猫三匹を保護したり、(その内の一匹がぴーちゃん)知り合いから頼まれ

てノラの搬送などをしていたので、やっと「みゅう」の後に手術のために保護することができた。

「みゅう」の甥っ子にあたる黒猫3兄妹の一匹を今朝保護できた。この子はてっきりメスだと思ってい

た。触れないので確認できないのと、お腹が大きいのでメス猫と思い急いで保護しないと産まれてしまう

と思い、捕獲器を仕掛けた。私は陰で捕獲器の扉の閉まる音を緊張しながら待つ・・・。その間に別の

場所で他のノラ子たちを集めご飯を上げていた。

『ガシャッ』と扉の閉まる音。それと同時にバタバタと捕獲器が揺れ動いていた。すぐ確認する。保護

したかった黒ノラ子が入っていた。暴れ方が凄かったため、すぐ店の中に連れてゆき、大き目の布で

黒ノラ子の視界を遮った。始めは興奮と恐怖で鳴いていたけど、声を掛けているうちに大人しくなった。

車での搬送も思ったより暴れずに済んだ。

先生の話ではオスなのですぐ手術が出来るということで、今日去勢手術を行うことになった。そして

明日には迎えに行ける。

私はメスと思っていたので少しガッカリした・・・。出来たらメス達を先に手術したい。産まれてしまっ

てはまた苦情の発端になるから。

吉原の場合、頭数が100頭ほどいると思う。私が見ている子は七・八頭だけど、他にも餌付けだけしてい

るオバサンとかママさんとかがたくさんいる。たまに散歩すると、道路の隅にフードを入れた皿とか

魚の骨やチキンの骨が散乱している場所もある・・・・。猫や犬にあげている人が多いのは間違いない。

全頭、私が保護して手術するのは限界がある。出来るのは自分が見ているノラ子だけ・・・。辛いけど

ここは割り切りも必要かもしれない・・・・。

ただかわいそう、かわいいだけでご飯を上げているお年寄りの方も多い・・・。けど誰もフンの始末なん

てしていない・・・。だから、ますますノラたちが嫌われる。そして毒を撒かれたりする・・・・。

たまたま前にいた店の近くでノラ達にご飯をあげているオバサンが来た。ちょうど捕獲器に黒ノラ子が

入っていた。私はこの子を見せて、手術をすると伝えた。このオバサンは以前に吉原の自治会長との

話し合いのときにも同席した人だった。お金があれば何とかして手術をしたいと言っていた。けど

年金暮らしでこの不景気な吉原で、どれだけの収入があるのか?私でさえイイ時はイイけど、客がいない

ときは全く稼げない・・・・。それだけ厳しい世界でどうやって手術代を捻出できるか・・・現実は

辛い。

「Rさん、私も協力するから、慣れてる子から手術しようね。」

私は言った。このオバサンも猫たちを救いたいと思う気持ちはある。全くないわけはない。だから・・

私が何とか頑張ってRさんのノラたちも手術できるように、いろいろな方法を考え駆使したい。

それまでに新たな苦情が出ないことを祈るしかない。


画像は、今朝保護できた黒ノラ3兄妹の一匹です。
捕獲器に入って興奮状態でした。