ノラ達の最期の言葉

2006年から沖縄で野良猫のTNR活動を行っております。

☆昨日は吉原ノラ子『ボス』の引き取り☆

『ボス』は無事に去勢手術を済ませたけど、左目の上に傷があり、診てもらった。

どうやらケンカの傷跡らしい。一週間分のお薬をもらった。今朝からお薬入りのご飯をあげている。

ただ、私が世話しているノラ子ではないので、世話しているRさんに薬の投与は難しいと思うので、

私が一週間お薬をあげなくてはならない。獣医師さんに、お薬が切れたらまた連れて来てといわれた

ので、思ったより傷が深かった。鼻の骨まで細菌が来ているらしい。けど、先生もノラ子だから

四六時中、世話を出来ないのは知っている。出来たら・・・・と言われたけど、何とか私が毎日ボス

を探してお薬をあげるのを徹底する。

あの子は元飼い猫なので、抱っこは嫌々ながらも出来る。Rさんも抱っこは出来るけど、おばぁなんで

薬を渡してもあげきれないだろう。。。私がボスの世話をしなくてはならない。うちのアパートで世話

をしたいけど、狭くて無理がある。ただでさえ外のノラたちの世話があり、難しい状態・・・・

だから、毎日出勤して、ボスの様子を見なくてはならない。何とか頑張るさー。


天使になったクロノラ子・・・。今日は向かいのママさんと話をした。向かいのママさんも、クロノラ子

3兄妹が生まれたときから世話をしていた。天使になったと報告したとき・・・とてもショックだった

ようだった・・・・。

「近所の連中だよ」

ママは言った。この界隈の誰かが、クロノラ子に毒えさをあげた・・・と言い切っていた。

ママがこう言うのにも理由がある。ママは元アシバー(ヤクザ)の奥さんで、この場所にお店を構えて

十数年になるが、ご近所の奥さん連中やお店からは恐れられているような存在。声も潰れガラガラと

ドスのある声で話し、雰囲気もケバケバしい六十代。私も始めのころは怖い印象があったけど、ノラたち

にいつもご飯を上げていた方なので、心根の良い人なんだろう・・・と感じたから、私から接近した。フ

ードの差し入れもしていた。ママはさらに言う。

「私は近所の人間から嫌われているし、怖がられている。けどね、生き物を嫌う人間は心が狭いんだよ。

余裕がないから、生き物を殺して楽しむんだよ」

確かに、そう。。。。だったらずっと毒で殺されていたノラ子たちは、ママへの恨みだわけ?

ふと。。。そんな気がした。実際に毒えさで殺されたノラ子たちは、全てママのお店の裏で生まれ、ママ

がご飯をあげて育った子たち・・・・。そして私の以前にいたお店まで、この子たちはご飯を貰いに来て

いた・・・・。ママと私が世話していたノラ子たちがほとんど天使になっている。不明の子を合わせ

六匹がママと私の見ていたノラ子たち・・・・毒と不明で消えている・・・・毒は無差別なので、とにか

く野良猫を減らしたい人間が撒いたのだろうけど、殆どはママと私が世話していたノラ子たちが餌食にな

った。そして、私の休みの日に限って・・・毒が撒かれた・・・・。明らかに、出勤日などをリサーチし

ている人物・・・・!!

ママが怖いから・・・別の形でうっぷんを晴らしているのだろうか?そういったことも考えられる。

確かに雰囲気は怖いし、物事をハッキリ言う人だけど、それだけで後はないのに。さっぱりとして気持ち

の良いくらい付き合いやすいママなのに・・・元アシバーの奥さん・・・という形だけにとらわれ、悪い

人間だ・・・と決めつけ、弱い者に卑劣な行為をする犯人・・・・。そんな形でしか復讐できない、小さ

い人間の行為・・・ちっちゃい、本当に器が小さい人間。

私もママさんも、この小さい人間は絶対許さない。こんな人間には必ず、何かの形で仕返しがくる。

そういうものでしょう・・・。天使になったあの子たちは、その恨みを持っていて欲しくない。人間だけ

が抱える思いだから・・・。私達が、必ず変えてゆく。意識を変えてゆく・・・・

あなた達は、私やママさんが天に還るまで、虹の橋のたもとで見守っていて。

きっと、変えてみせるからね・・・・。

人間として生まれたからには、こんなことが二度と起こらないように、努力するよ。人間は、こんなこと

をするために、人間として生まれたらダメなの。この星で一番高等生物で知識も理性もある生き物なの

に、こんな、毒えさ撒いて生き物を殺すような「たましい」は、人間として恥ずかしい存在だから。

それを気づかせるため、日々頑張るんだ。

だから・・・・天国から見ていて。パワーを送って・・・・。残されたノラ子たちが平穏に暮らせる

世の中になれるように・・・少しだけ力を貸して。私を導いて・・・・・